足の少陽胆経
・27 五枢
取穴:帯脈穴の下三寸。上前腸骨棘の内下方。
治効:生殖器疾患(鼠径ヘルニア、睾丸のひきつり、帯下など)、腰痛、
鼠径部の痛み、鍼灸聚英には痃癖(かたこり)の記載あり。
・28 維道
取穴:五枢の内下方、腸骨前縁にそって5分。
※胆経と帯脈が交わる
治効:三焦の機能低下による水の停滞(腹水、水腫)咳逆、食欲なし、腰痛など
・29 居髎
取穴:維道穴から環跳穴に向かい三寸。腸骨内縁の陥凹部。
※陽蹻脈と胆経が交わる
治効:腰痛、少腹痛、五十肩など
津液を増やし古い瘀血を除く作用あり。
・34 陽陵泉(合土、筋会)
取穴:腓骨頭の前下際
治効:ため息が出る、口苦、喉の詰まり、脇下の張り、膝関節痛、脚気筋攣、坐骨神経痛など
深谷師は顔面神経麻痺は必須穴として用いていた。
沢田流は止経(出血を止む)に効くとある。
・37 陽輔(経火)
取穴:外果の上4寸の部より前3分
治効:腰痛、腰以下が冷える、下腿部の腫れやしびれ、筋肉の引きつり、関節の疼き痛み、頚リンパ節炎、咽頭痛、口苦、ため息が出る、胸や胸腹の張り、片頭痛、胆経の流れる部分の痛みなど
少陽経の熱があれば瀉法をすれば、熱がとりやすい穴である。