足の太陽膀胱経
・2 攅竹
取穴:眉毛内端陥凹部
治効:頭痛、目の痛み、目充血、目の痒み、高血圧、癲癇、顔面神経麻痺など
膀胱経に属すが胃経の熱を下げる作用がある。
長野潔先生は攅竹を交感神経の興奮を抑制する穴として使用
・17 胆兪
取穴:第10~11胸椎棘突起間の間、外方1寸5分にとる
治効:肩こりによる頭痛、心下の痞え、嚥下困難、口の苦み、目眩など
症状から胸脇苦満を伴う者には効ありそうである。
膈兪と合わせ灸すると結核によいという説がある。
「資生経」に載ること崔知悌の四花穴とする。膈兪と胆兪左右合わせて4穴は血を主る。故に疲労を治する。
・19 胃兪
取穴:第12胸椎と第1腰椎棘突起間の外方1寸5分に取る。
治効:「大成」に東垣が曰く、中湿の治るは胃兪にありと。
・23 小腸兪
取穴:第一仙骨棘の下外方1寸5分に取る。
治効:リウマチに効あり。
・24 膀胱兪
取穴:第二仙椎突起部の下外方1寸5分
仙骨部の第二仙骨孔(次髎)と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分
※仙骨孔の位置には個人差が大きくあり、灸法医典には次髎穴の外方5分を取ればよいと書いてある。
治効:腰背のこわばり、前屈や後屈ができない、坐骨神経痛、膀胱炎、夜尿症、便秘、子宮筋腫、子宮痙攣など
・67 僕参
取穴:崑崙穴の直下、踵骨外側面の陥凹部。
崑崙穴の下1寸5分。踵骨の外側の陥凹で表裏の肌目に取る。
治効:踵の痛み、癲癇、腰痛で足挙がらない、腓腹筋痙攣など
足太陽経と陽蹻脈が会する所
・62 足通谷(栄水)
取穴:第五中足骨と指骨との関節部の前外側にある。
治効:首肩背の疾患、胃部が満して下らず留飲、消化不良、頭痛、高・低血圧症など
「大成」に東垣曰く、胃気、下に溜り、五臓の気乱れば頭に在り、天柱・大杼に取る。不足して深きは通谷、束骨に取る。