手の少陽三焦経
・3 中渚(兪木)
取穴:手背、第四中手指節関節近位の陥凹部。
治効:頭痛、耳鳴り、目痛、悪寒発熱、咽喉の腫れ、肘腕痛など
少陽経の熱を取るのに効く。症状からも首から上の熱を取るために用いる。
・4 陽池(原)
取穴:手関節背面のほぼ中央で、総指伸筋と小指伸筋の腱の間陥凹部。
治効:糖尿病、便秘、瘧病による悪寒発熱、腕の痛みなど
古典記載が意外と少ない。この穴は沢田流がよく使う印象。鍼灸眞髄には大抵の人に灸す。多くは左のみ。下焦調整の要穴で、子宮の位置異常を整える。所謂、沢田の太極療法は三焦を整えるため、三焦経の原穴を使うのだと考える。
・14 肩髎
取穴:肩関節後側、肩峰の外端、下際に取る。
※松元四朗平師は肩髃と肩貞の間に取ると説いている。
治効:五十肩、頚肩腕症候群、肩こり、半身不随、むち打ち症など
・16 天牖
取穴:乳様突起の後下方、胸鎖乳突筋付着部の後縁に取る。完骨穴の下方
治効:肩こり、片頭痛、寝違い、リンパ節炎による悪寒発熱や難聴、頭のぼんやり感、鼻炎、中耳炎、嗅覚異常など