手の太陰肺経
・1 中府
取穴:雲門の下1寸、乳上三肋の間、動脉に応ずる陥中にあり
治効:肩背痛、風邪で汗が出てる状態、肺系急(咳して胸苦しい)
・6 孔最(郄穴)
取穴:前腕前橈側にあり、尺沢穴の下3寸
治効:風邪による発熱、扁桃腺腫、咳、痔、腕や肘が冷えて痛み屈伸困難など(聚英、大成より)
陽明経の邪熱を取るに、合谷、陥谷と合わせる。
・7 列缺(絡穴)
取穴:太淵から尺沢へ向かいの上1寸5分
治効:脳血栓による顔の歪み、手の無力、半身不随、手掌の熱、肩痛、胸背部の寒く震えるなど
肩や腕の関節痛や項の強張りも主治とする。胸の熱を下げる効果もある。
・8 経渠(経金穴)
取穴:太淵の上1寸、動脈拍動部。柳谷素霊師は橈骨茎状突起と拍動の間のキョロキョロにとると。
治効:寒熱、背中や胸の痛み、咳逆、のぼせ、あくびが出る。
肺経の金穴のため、気を巡らす作用が強い。