東洋医学では、五臓の精気があり、細かく分けると気・血・津液で体を構成し、不足や過剰で病になると考えます。
足りない状態を「虚(きょ)」といい、
外邪の侵襲や、血・水の停滞などが引き起こす状態を「実(じつ)」といいます。
では古典の虚実について記載してみます。
「素問 通評虚実論」
黄帝問いて曰く、何をか虚実という。
岐白対えて曰く、邪気盛んなれば則ち実なり。精気奪わるれば則ち虚なり。
黄帝曰く、虚実はいかん。
岐白曰く、気虚なるものは、肺の虚なり。。。(略)
帝曰く、何をか重実というや。
岐白曰く、いわゆる重実なるものは大熱の病を言う。気熱し、脈満つ。それを重実という。