著者 紹介

大熊 裕哉

新潟県新潟市

おおくま鍼灸マッサージ治療院

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虚実

東洋医学では、五臓の精気があり、細かく分けると気・血・津液で体を構成し、不足や過剰で病になると考えます。

足りない状態を「虚(きょ)」といい、

外邪の侵襲や、血・水の停滞などが引き起こす状態を「実(じつ)」といいます。

 

では古典の虚実について記載してみます。

 

「素問 通評虚実論」

黄帝問いて曰く、何をか虚実という。

岐白対えて曰く、邪気盛んなれば則ち実なり。精気奪わるれば則ち虚なり。

黄帝曰く、虚実はいかん。

岐白曰く、気虚なるものは、肺の虚なり。。。(略)

帝曰く、何をか重実というや。

岐白曰く、いわゆる重実なるものは大熱の病を言う。気熱し、脈満つ。それを重実という。