気滞
気滞は気が滞り溜まった状態をいう。
(難経真義より)気滞には二種類ある。ひとつは太陰経の気が停滞している状態をいい、太陰経の気滞の起こる原因は太陰経それ自体の気の停滞である。脈も沈、細、渋、短になっている。風邪気味なことが多い。太淵を補う。あとは肝虚陽虚で、血虚からの気滞が発生する。この時も右の寸口と関上の脈が沈、細、渋、短となり、気分が落ち込む。太陰経の気滞は抑鬱神経症が多い。
もうひとつの原因は、瘀血による気鬱になる場合で、左関上の脈が沈、細、実となり、大陵、太白を補い、行間か曲泉を瀉法する。