経筋
経筋とは経絡が流れている部位の筋肉を指す。
経筋による運動器疾患を経筋病という。
経筋に関しては『霊枢』経筋篇に流注と病症が書かれている。
経筋病は主に陽経の流れている部におこる。肩こりや腰痛などこの類となる。
経筋病の病理は様々あるが、ひとつは寒邪(冷え)によるため、衛気と営気の流れが渋るため、陽気の不足により冷えて痛む。
冷えや臓腑の不調により熱の発散が出来なくなることで熱が停滞することで痛むことがある。
あとは外傷などで瘀血により経筋を養うことができない場合もある。
頚・肩・背中の痛みは上部つまり陽位なので熱の停滞することが主で、腰・下肢は下部つまり陰位なので寒による場合が主となる。