著者 紹介

大熊 裕哉

新潟県新潟市

おおくま鍼灸マッサージ治療院

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五蔵 -心包・三焦-

三焦の生理

 

難経三十一難

「三焦は水穀の道路、気の終始する所なり。上焦は心下下膈にあり、胃の上口にあり~。中焦は胃の中脘にあり、上らず下がらず、水穀の腐熟を主る~。下焦は膀胱の上口にあたる、清濁の分別するを主る、出すを主りて内れず、以って伝導するなり~。故に名づけて三焦という、その腑は氣街にあり」

 

手の少陽三焦経 流注

手の少陽の脈は小指の次の指の端(関衝)に起こり、上りて両指の間(液門、中渚)に出で、手の表の腕(陽池)を循り、臂外の両骨の間に出で、上りて肘(天井)を貫き、臑外を循り、肩(顴髎、肩貞、秉風)に上り、足の少陽の後(天髎)に交わり出で、缺盆に入り、膻中に布き、散じて心包をまとい、膈を下り、循りて三焦に属す。

その支は膻中より上りて缺盆に出で、項を上り、耳後(天牖、翳風、瘈脈、顱息)に繋がり、直ちに上りて耳の上角(角孫、懸顱、懸釐)に出で、(陽白、睛明を通り)以て屈して頬に下り顴髎に至る。

その支は、耳後より耳中に入り、出でて耳前に走り、客主人の前を過ぎり、頬に交わり、目の鋭皆(瞳子髎)に至る。