●頭痛
主治:百会(刺すこと後ろへ深く補法)
通天(刺すこと後ろへ深く補法)
頭維(刺すこと上に向けて深く補法。角の髮際入り5分)
風池(刺すこと5分 補法)
風府(刺すこと1寸補法)
合谷(脘骨を目当てに深く刺し補法)
攅竹(両眉の頭刺すこと3分補法)
印堂(両眉の正中刺すこと4分補法)[
●頭風痛(中風の一種。発作が長期にわたり反復して生じる病証)
主治:百会(後ろに向けて深く刺し瀉法)
前頂(後ろへ伏せて深く刺し瀉法)
後頂( 〃 )
風池(刺すこと4分瀉法)
風府(上へ向けて刺すこと1寸補法)
承光(後ろへ向け深く瀉法)
束骨(足の小指の外側本節のしりへ赤白肉の間の陥中
内くるぶしを目当てに刺すこと1寸瀉法)
合谷(脘骨目当てに深く刺し瀉法)
豊隆(外踝の上8寸深く瀉法)
※傅曰く治それすなわち、百会・前頂・後頂・合谷・豊隆・束骨を三稜鍼をもって血を取る=刺絡をしる。
上田先生の曰く中脘一穴を刺し甚だしき頭風痛に効を得たり、2寸五分の鍼を用いて深く刺して1寸ほど貫出し能補。深く刺しては2寸5分全部刺す。
●頭冷(どういう病気か不明)
主治:百会 三里 陽陵泉 陰陵泉 中脘 気海 梁門 天枢
※全て補法による。頭冷という病証は聞いたことないが恐らく気血の不足による頭部症状で、頭部の冷えと考える。
●頂強不能動(クヒスシウコカヌコト=寝違い?)
主治:大椎 合谷 委中 承山 中脘 補法。
※傅いわく治それすなわち、曲池、合谷、委中の穴を三稜鍼を以って血を取る。
●首頂強痛筋攣(首の痙攣=これも寝違い?)
主治:大椎 風池 風府 曲池 合谷 承山 委中 三里 三陰交
補法。
※傅いわく治それすなわち、大椎、風府、風池を再び刺して補う
●眼目(目の一通りの疾患をいう)
主治:瞳子髎 合谷 後谿 少沢 曲池 承山 三里
●俄眼発赤瞳(目のふち赤い腫れ)
主治:上星 頭維 瞳子髎 耳輪下(耳の内輪の底辺、耳たぶの上 際に取る。耳のふち目当てに3分)
合谷 足臨泣 太衝 陽陵泉 陰陵泉 三里
小骨空(次指の第二関節横紋中央にとる。掌に向け5分)
※傅いわく治すなわち、三稜鍼を以って諸穴血を取る。そして耳輪下を多く血をとる。
●外障(瞳の上に雲ができ見えなくなる病気)
主治:腎兪 肝兪 頭維 瞳子髎 太衝 合谷 臨泣
●内障(そこひ=白内障・緑内障)
主治:膀胱兪 百会 通天 風府 風池 天枢 梁門 中脘
※傅いわく外障には神闕、気穴、百会。内障には神闕、湧泉に鍼灸共に口訣一條の傅なり
●眼病の後少し上熱在る者(上熱とは頭に熱あること)
主治:上星 攅竹 風府 風池 肩髃 内関 合谷 少商 太衝
●耳病(すべての耳の病)
主治:百会 通天 上星 三里 三陰交 湧泉 翳風 耳門 会宗 外関 後谿 商陽 合谷
●耳鳴り
主治:耳門 翳風 後谿 前谷 商陽 会宗 外関 風市
陽陵泉 陰陵泉 三里 絶骨 湧泉
●左右耳聾の時(初めて耳が聞こえないとき)
主治:耳門 大椎 肝兪 外関 合谷 会宗 商陽 後谿 太衝
※傅いわく鍼を療して後、百会、耳門、翳風に鍼し、長強に灸をする。口訣一條の傅。
●耳不聞(聞こえにくいこと)
主治:中脘 天枢 絶骨 湧泉
※傅いわく療の後、湧泉に3壮灸。効得る。
●耳腫痛
主治:大椎 腎兪 膀胱兪 肝兪 耳門 攅竹 外関 内関 太衝
会宗
※傅いわく耳門、大椎、攅竹に補瀉兼ねて治療する。口訣一條の傅。
●鼻痛
主治:肩井 翳風 内関 外関 合谷 前谷 後谿 太淵 迎香
●鼻塞
主治:素髎 迎香 合谷 勞宮 中衝
※傅いわく治すなわち合谷、中衝に三稜鍼をもって血を取る
●鼻涕(はなづまり)
主治:鼻準(鼻の穴の下際中央で、少し上方で陥中部)素髎 合谷
勞宮、中衝、三里
●鼻中息肉
主治:百会、合谷、犢鼻、膝眼
●酒齄鼻(ざくろ鼻とも云う。鼻の赤い人)
主治:迎香 肩髃 曲池 合谷 勞宮 中衝 風市 陽陵泉 陰陵泉
三里
※傅いわく治それ甚だしく則ち三稜鍼を以て諸穴血を取る。
●口眼喎斜
主治:地倉 承漿 間使 合谷 陽陵泉 三里 絶骨 湧泉
※傅いわく三里、合谷、百会ここ次第に深く刺して補う
●唇腫
主治:大椎 神門 内庭 内関 合谷 絶骨 湧泉 三陰交 陽陵泉
●口苦
主治:曲池 少商 三里 陽陵泉 陰陵泉 絶骨 湧泉
※傅いわく百会、湧泉は深く刺し、この刺すが口訣一条。松沢先生いわく口苦には絶骨がこの病の主穴にしてこの穴三稜鍼を以て血を取って度々効を得た。
●舌病
主治:大椎 肺兪 肝兪 廉泉 合谷 尺沢 通里 三里
※松沢先生のいわく舌病には廉泉が主穴なり。この一穴を能い補う
こと度々効を得たり。
●自牙歯不出血あるいは咽頭腫痛あるいは断腫痛
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