触れ方
①滑らかで、コロコロ、クリクリした脈。脈がくる時、去る時ともに円滑で、指先全体で均等に触れる脈。
②数脈、実脈と一緒にみられやすい。血流の流動状態が著しく起こり、指下で血流が突き上げる感じ。
病態
上に押し上げる陽気もしくは、外に出ようとする陽気と、それを抑える何か(痰飲や宿食など)がぶつかる時、つまり陰虚・痰飲・宿食・妊娠・胃熱が考えられる。
元々、瘀血が多い人。高血圧や大食の人に多く見られる。
手足が疲れ、身体が重い=風邪に痰が絡んでいる
小便が赤く渋る=痰を除く。腎経の肓兪から下、任脈の神闕から下+豊隆、条口を取る。
中医では膈(横隔膜)に痰飲、胃腸が食滞により湿熱が体内に滞る。痰飲病の脈。実熱、食滞とも考える。
喘息で滑脈の場合、中・下焦の水の潤いを診る。特に右尺中が滑だと、水により相火が衰えている。
相火が衰えると、食欲不振、腹が鳴る、臍が冷えるなど。
心包と三焦経を治療し小便が出やすくするといい。